が、例えば「人の絵を描いたつもりが動物に見える」みたいなことはさすがにないので、
まさに最低限の絵心は心得ている、と自分では思っています。
僕は「書く」「語る」「会計」の3つの分野で仕事をしているわけですが、
これらの3つの分野は、それなりに拡大解釈の余地があります。
例えば「会計」とカテゴリーをしていますが、
簿記や財務会計論などで学ぶカッチリした会計という意味だけでなく、
正直なところ「ビジネス全般」が僕のフィールド、と言えなくもありません。
「語る」も似ています。
スピーチやプレゼンテーションの指導が中心的なカテゴリではあるものの、
会議の場全体を管理するファシリテーションや、「聞く」に力を入れた
コーチング的な仕事も範囲に入っています。
そして、今日の「書く」もそうです。
基本的には文章を書くということを中心的なカテゴリとしていますが、
プレゼンテーションの資料作りで必要となる「図解」のスキルや、
まさに今日語ろうとしている「最低限の絵心」、つまりは
書くというよりも「描く」に近い部分もカテゴリに入ってきます。
誰でも簡単にスライドやチラシを作れるこの世の中で、
「描く」はどんどん重要性を増しています。
私たちが学校で教わる「美術」のカテゴリのほとんどは、
まさにアートとしての美術に近いわけです。
が、
ここで僕が提唱している「最低限の絵心」というのは、
まさに「コミュニケーションのための絵心」であり、
上手に描けるかどうかよりも「伝わったかどうか」が優先されます。
極端な話、
「丸と棒」だけで人の絵がかけてしまえば、
・立っている
・歩いている
・走っている
・転んでいる
・座っている
…いろいろな動きを表現できるはずです。
そこに「手」だけ書き加えると、
・ピースサイン
・「いいね!」のサイン
・1,2,3,4,5
表現の幅は増えますよね。
さらに、丸の中に表情を描きこめるようになれば、「走る」ひとつとっても
・待ち合わせに間に合わなさそうで急いで走っている
・気持ちよさそうにジョギングをしている
この辺の違いだって表現できるようになります。
「手」とか「表情」を描く、というと難しそうに思えますが、
実は練習素材はすぐそばにあります。
僕がやったのは、
「スマホの絵文字」を手描きしてみる
というもの。
スマホの絵文字は、
「文字」と同じスペースで簡潔に「気持ち」「モノ」「コト」を表現できるツール。
その絵文字を、手書きの世界で活用できるようになれば、
例えばホワイトボードの書き方にも幅が出てきます。
もちろん絵心のある方は自分の画力を発揮した絵を描いてもいいと思いますが、
僕と同じように絵が得意ではなかった方も、ぜひチャレンジしてみてください。
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