こんなベタな画像で引き付けて何を書くかというと

アメリカの大統領選、事実上決着がついたようです。

下馬評を覆し、ドナルド・トランプ氏が来年以降の米政権を執ることが確定的になりました。


SNSやネットコメントを見る限りでは、「大変なことになった」という趣旨のリアクションが非常に多く、このニュースに日本の方々も強い関心を持っていたことがうかがえるわけですが、今日言及したいのは、まさにそういう「ニュースとの向き合い方」です。

僕の持論では、ニュースの接し方には4つのレベルがあります。

  • レベル0 アンテナに引っかかる
  • レベル1 読んで「へぇ〜」と思う
  • レベル2 ニュースをネタに、色々と考えてみる
  • レベル3 考えた事を行動に移してみる

順に説明をしてみたいと思います。


レベル0 アンテナに引っかかる

例えば、新聞を購読している方はどんな風に新聞を読みますか?1面からしらみつぶしに、1文字ずつ丁寧に読む人は居ないと思うのです。1面記事は大事なニュースが多いのでそれなりにしっかり読むと思いますが、それ以外の面は、フォントの大きい見出し文字に目を通しながら、「おっ?」と思った記事を読む、という感じだろうと思います。

この見出しに目を通すことを、「アンテナに引っかかる」と表現しています。前提として、もちろん「アンテナを張る」という行為が必要になりますが、最近はYahoo!などのサイトのトップページで沢山ニュースが流れていて、無意識のうちに私たちは情報を「アンテナに引っかけて」いることがしばしばあります。

沢山のニュースに触れようと思ったら、このアンテナを沢山張りましょう。一昔前の知識人は、新聞を何種類も購読していました。今もそういった方は多いと思いますが、最近はニュースを収集してくれるスマホ、タブレット向けアプリなどもありますので、そう言ったものを活用するのも非常に良いアンテナの張り方になると思います。

大統領選については、いうまでもなくほとんどの人にとってこの「アンテナに引っかかる」現象が起こっていたと言えそうです。


レベル1 読んで「へぇ〜」と思う

アンテナに引っかかったニュースを読んで、「へぇ〜」と思うのがレベル1です。世の中には沢山のニュースがあるので、読んで「へぇ〜」と思うだけで済ませるニュースも多いと思います。芸能ニュースやスポーツ選手の移籍報道など、とりあえず読んで「へぇ〜」と思っておけば、たとえば雑談のネタとしてすぐに応用する事ができるものは多いです。

そして読んでみて特に強く興味を引いたものがあれば、レベル2「考える」に進んでいきます。


大統領選に置き換えて見ると、この「レベル1」までは、ほとんどの人が到達しているように思います(「へぇ〜」ではなく「えっ〜!?」というリアクションだったかもしれませんが)。



レベル2 ニュースをネタに、色々と考えてみる

レベル1の「へぇ〜」だけでは物足りないような興味深いニュースに出会ったら、色々な切り口で、自分なりの考えを持つことになります。


なぜ、トランプ氏が勝ったのか?

その秘密が彼の発言の中に見え隠れする「未来のアメリカ像」にあるのだとしたら、今後アメリカは、日本は、世界はどう変わるのか?



SNSやブログで自分なりのコメントを残している人は、この「レベル2」での接し方をしている人です。もちろん、誰かに自分の考えを披露しなければならないわけではないので、自分の中で考えをまとめておけば、それで十分「レベル2」に該当すると思います。


一般論的に言えば、米大統領選は世界中に影響を与えるイベントだったわけで、レベル1の「え〜っ!」というリアクションだけでこのニュースをやり過ごしてしまうのではなく、できるだけ掘り下げて考えるようにすべきでは?と思います。



レベル3 考えた事を行動に移してみる

レベル2の「考える」ができるようになれば、例えば雑談のネタに困る事はありませんし、そもそも「考える」そのものを雑談を通じてやってみたりできるようになります。


次のレベル3では、その考えた結果を元に実際に行動をとります。


僕自身の場合、まずどんな行動を取ろうと思ったかというと、極めてありきたりですが「勉強しよう」ということでした。

トランプ氏の報道はすでにたくさんされていますが、彼がどのような方法でアメリカの舵取りをしていきそうなのか、そもそもアメリカの政治の進め方はどのようになっているのか・・・まだまだ自分には知識が足りないと思っています。

冒頭に「確定的となった」という書き方をした通り、まだトランプ氏が大統領に正式に就任するまでには時間があります。


それまでにできることは、僕にとっては(そしておそらく多くの日本人の方にとっても)「インプット」ではないかと思います。

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公認会計士、眞山徳人によるメディア。いずれ公式サイトをオープンしますが、一時的にこちらで仕事の紹介等をしていきます。