「書く」の形はPCでガラリと変わったはずなんだが・・・

とあるお役所から委託を受けて、ビジネスの教材の執筆をしています。


「書く」が仕事になったのは3年ほど前に日立システムズという会社でいただいた企画でした。
この企画は今でもゆっくりながら継続中です。



こうやって「書く」のは、当然ながら今はPCを用いているわけですが、僕が小学生~中学生だったころ、文章を書くと言えば原稿用紙につらつらと書いていくことでしかありませんでした。だから、「まずアレを書いて、次にアレを書いて・・・」ということを、頭の中である程度思い浮かべ、それに沿って1行目から一気に書く必要がありました。



今では文章の書き方はガラリと変わっています。


特に、書籍(まだ1冊しか出していませんが)の場合、

・まず目次を書いて、各章・節の分量を決める

・大体の場合、第1章から書き始めるが、書きやすいところを先に書いてしまうことも多い

・場合によっては書いてから章の順序を入れ替える

・「はじめに」「おわりに」などを最後に書く

です。


セミナーの資料の場合も同様で、PowerPointであれば、

・目次のページを作る

・各ページのスライドを用意し、ページタイトルだけ書く

・各ページに図表を差し込み、キーメッセージを入れる

・ページの加除があった場合、目次を修正する


と、「初め→終わり」という順序ではなく、「概要→詳細」という順序で書くことが多くなりました。


PCを活用することによって、コピペや修正が圧倒的に容易になり、最初から整理して書くのではなくて、書きながら整理していくことができるようになりました。


原稿用紙とPCという、文章を書くときの「ツール」の差は、単に手書きか否かということではなくて、私たちの文章やストーリーの作成過程にも影響を与えていることになります。


だとしたら、学校でもPCで文章を書かせたりするトレーニングが必要なのでは?と思うこともしばしばあります。


実際、僕が勤め人だったころ、後輩のコンサルタントや会計士にドキュメンテーション(文章や資料を作成する技法)を指導していたのですが、残念ながら白紙のWordやスライドページをみてう~~~~ん、と唸ったり、1文目を書いては消し、書いては消し・・・としている人が多い。それは、昔の原稿用紙の技法よろしく、「1文字目から」綺麗に書こうとしているからなんです。


PCの特性を生かした書き方が分かっていれば、作業はグッと早く、効率的になりうるのです。

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公認会計士、眞山徳人によるメディア。いずれ公式サイトをオープンしますが、一時的にこちらで仕事の紹介等をしていきます。