おかげさまで、仕事がたくさん入って毎日忙しい身の上。
勤め人だった頃はお給料日が来ると「そろそろ髪を切ろうかな」という頃合いになっていて、いつも行っているサロンを予約して、時間通りにそこに行く・・・というスタイルが定着していました。
が、独立して良くも悪くも不規則な仕事の仕方をするようになり、いわゆる給料日のような概念も曖昧になってしまったので、「そろそろ髪が伸びて来たなぁ・・・あ、今ちょうど髪切れそうな空き時間」と、がたまたま重なった時に、サロンに電話して「空いていたらカットお願いしていいですか?」と聞いた上で、半ば飛び込みのような形で来店することが多くなりました。
電話して、ちょうどいつものスタイリストさんがついてくれそうなら、もちろんその方にお願いするわけですが、時として「今予約がいっぱいで、、、別のスタイリストがカットしてもいいですか」と聞かれることも多いのですが、
そう聞かれた時、僕は即座に「もちろんです」と答えることにしています。
結果として、カットをしてくれるのが、普段ならシャンプー・ブローを担当する人で、カットの経験はまだあまりない人・・・ということも少なくない。
例えばトップスタイリストのテクニックとの差を思えば「同じ金額を払う気にならない」「むしろカットモデルに近いでしょ。無料でやってほしいくらいだ」という気持ちに人によってはなるのかもしれませんが、こういう来店をした場合は正規料金を支払うことに、当然なる。
ある意味「もったいない」と思われるような行動ですが、僕がそのようなスタイルを貫いているのにはちょっとした理由があります。
理由1 僕自身の髪型へのこだわりがそれほどでもない。
タレントでもなんでもなく、ただのビジネスパーソンの僕にとって、髪型は伸びすぎていなければそれで良いのです(それゆえに2年ほど前からツーブロックスタイルが気に入っています)。
仮に、素晴らしいハサミさばきでカッコ良く見せてくれたとしても、明日以降、それを再現するようなセットをする器用さが僕には備わっていないし、実はあまり意味がありません(日頃カッコよく切ってくれるスタイリストさんには申し訳ない思いもありますが)。
理由2 酷い髪型だとしてもずっとは続かない。
仮にめちゃくちゃカッコ悪くカットされても、1ヶ月待てばまた髪は伸びる。最悪、丸刈りにされたってずっと続くものではないし、髪が伸びるまで我慢すれば良い(・・・そもそもそこまで酷くはならないものですが)。
理由3 人を育てる客になりたいと思う。
これが最大の理由。
美容師もコンサルタントも医者も皆同じで、生身の顧客と向き合わなければ腕を磨くことはできません。
思えば、僕は駆け出しコンサルの時からいろいろなクライアントに育ててもらっていたんだな、と今になって痛いほど感じることがあります。もちろん無料働きではなく、決して安くない報酬をもらいながら、そういう経験を積ませてもらっていました。
それと同じことを僕が美容院でやるのは当然のペイフォワードだと思っているからです。
僕がお客様に育ててもらったように、僕が「客」として振る舞う場面では、その人を育てる客になりたいと思っています。
0コメント